この記事の方針:神経科学の研究があることと、個人の脳状態を診断できることを分けます。Rewireの節目表示も医学的な脳回復指標ではありません。
ドーパミンだけで行動を説明しない
人の行動は一つの神経伝達物質だけで決まりません。PPU/CSBDの研究では、手がかりへの反応、craving、抑制や意思決定、ストレスや対処、社会的要因など幅広いテーマが扱われています。
「刺激が強い = 脳が壊れる」ではない
報酬関連の脳活動やcue-reactivityを調べる研究があることは、個々の利用者に脳損傷が起きているという意味ではありません。また、研究でグループ間の差が観察されても、それだけで原因・結果の方向や個人の状態を確定できるわけではありません。
「ドーパミンデトックス」「枯渇」は別の主張
インターネットでは、ポルノでドーパミンが枯渇する、刺激を断つと受容体が特定の日数で正常化する、といった説明があります。しかし、今回確認したPPU/CSBDのレビューは、全員に共通する固定日数のドーパミン回復カレンダーを示していません。
90日という数字は医学的な脳リセット日ではない
Rewireにも90日の節目を示す文言がありますが、これは継続を可視化するゲーム的なマイルストーンです。医学的な「脳のリブート完了」を意味しません。日数の考え方はポルノ断ちは何日続ける?で整理しています。
では、何を観察すればよい?
脳内のドーパミン量を自己推定する代わりに、見たくなる状況、衝動の強さ、予定より長く見るか、生活への影響、減らそうとした時のコントロールの難しさなど、実際に観察できる行動へ戻します。記録項目を使うと具体化できます。